■DRAPING SHIRT 001
エレガントな落ち感と美しいヘリンボーン柄が印象的なシャツ。
<デザイン>
・正面、側面、背面でそれぞれ異なる表情が現れ、360度でフォルムの変化を楽しめる立体的なデザイン。
・従来のメンズシャツの原型から大きく離れた、アームホールの解釈が特徴。
・アームホールのカッティングを複雑に構成することで、袖を下ろした際に方向性のあるドレープと立体が現れる設計。
・肩を大きくドロップさせながら、後ろから回り込むような肩線で構成した、ボリュームが自然に前後へ流れる構造。
・全体のシルエットは、コクーンのような卵型の立体をイメージ。
・前身頃と後身頃をつなぐ脇線をやや前側へ振り、その位置からオーバーサイズの分量を折り曲げるように展開することで、ボディに面を生みだしています。
・襟は首まわりに抜けが生まれ、立体的なボディバランスとよりよく調和する、台襟を持たないオープンカラー仕様です。
・裾はラウンドヘムとし、シルエットの流れとドレープの連続性がより自然に見えるよう調整しています。
・ドレーピングファイブタックワイドトラウザーズとのセットアップもおすすめです。
【型の基本情報】
・毎シーズン展開している、立体裁断によるフォルムを楽しむためのドレーピングシリーズモデル。
・シーズンを代表する立体裁断モデルを「ドレーピング」と名付け、ナンバリングし継続して発表していく構想のもとに設計。本モデルはその基準となる型です。
・設計の出発点は、1900年代初頭のレディースクチュール。当時のクチュリエたちが身体を立体的に、美しく見せるために造形研究を重ねていた時代のエスプリを、現代の男性服として再解釈。「身体の線をなぞるのではなく、服そのものが単体として立体を持って存在している」という、当時のその考え方をメンズシャツに置き換えています。
<素材 / 生地>
・組織と色の両面から立体感を描いた、これまでにない表情のヘリンボーン生地。
・まるで消えかけたヘリンボーンのように見えることから名付けた、シャドウヘリンボーン生地。
・遠目には無地のように見えながら、角度や光によって影のように柄が現れるオリジナル素材。
・フランネル組織を掛け合わせることで微起毛の表情を加え、ヘリンボーン特有の矢羽の輪郭を曖昧にし、影のように浮かび上がる繊細な柄を表現。
・輪郭が溶け合うことで、ヘリンボーンの存在が影のように浮かぶ設計。
・濃淡の異なる霜降り糸を先染めで使い分けることで、奥行きのある色合いに仕上げています。
・程よい厚みを持ちながら、Super120’sウールならではの滑らかな肌触りと美しいドレープ感を備えた、長いシーズンで着用できる素材です。
<デザイナーコメント>
クラシックな正装素材をどのように再解釈し、モダンに作り直せるか。「シャドウヘリンボーン」は、その問いに対するひとつの答えとして生まれた生地です。クラシック素材の代表のひとつであるヘリンボーンに改めて目を向け、時間をかけて検討しました。ヘリンボーンは矢羽組織による端正で美しい織り柄が魅力ですが、そのまま用いると、自分には少しクラシックに寄りすぎて見えてしまうことが課題でした。良さを残しながら再解釈するために考えたのが、「矢羽の境界を消す」というアプローチです。単に柄を弱めるのではなく、フランネル組織を掛け合わせることで微起毛の表情を加え、矢羽の輪郭そのものを曖昧にしました。
■nonnotte(ノノット)
文化服装学院卒業後に渡仏し、「イヴ・サンローラン」にてメンズとウィメンズのデザインやパターンなどを担当した杉原淳史が23AWより立ち上げたブランド。国内の職人と共に作り込んだ上質な素材と立体裁断を用いた「人体」と「空気」を意識した服作りが特徴。