■DRAPING BIAS SLEEVE JACKET
動くたびに表情を変えるドレープと、構築的なシルエットが宿ったジャケット。
<デザイン>
・ブルゾンの軽快さを残しながら、ジャケットのようなフォーマルさと美しさを目指し、既存モデルを再構築した一着。
・後ろ身頃のギャザー分量を見直し、背面のボリュームを抑えることで端正な印象にデザイン。
・袖下にマチを入れているため、厚手のインナーを着ても嵩張りにくい構造です。
・肩には新たにハギ(切り替え)を加え、肩傾斜を再設計。肩のラインにフィットする傾斜にしたことで、より美しく動きやすくなりました。
・前裾はゴムで絞りを入れメリハリを作ることで、立体的なフロントラインを形成。視覚的に重心が上がり、スタイリッシュな印象に。
・襟はカーブ部分にあえて縫い目を入れ、輪郭がきちんと出る仕様にしています。
・フロントは比翼前立てでステッチを表に出さず、タックのような見え方になるよう構成。
・エラスティックインタックワイドテーパードパンツとのセットアップも可能です。
<カラー>
・既視感がない新しい霜降り表現をテーマとした色味。
・ブラック×チャコールトップ糸の混ざり方によって面に陰影が生まれる、フラットにならない奥行きのある霜降りを構成。
・クラシックな正装のスタイリングにも自然に馴染む、落ち着きと深みのある見え方を目指したカラーリングです。
<素材 / 生地>
【素材の基本情報】
・24AW、25AWでも展開していた Super120's の縮絨インレーメルトン。
・カジュアルすぎず、かといって構えすぎない中間の領域を狙った素材。ジャージー素材ならではのわずかな伸縮性と、布帛のメルトンに比べて軽く柔らかな質感が特徴です。
【素材へのこだわり】
・ハリ感が失われてしまうという最大の課題に着目し、番手の設計と縮絨のかけ方を何度も検証しながら、厚みと反発の最適なバランスを探った素材。
・試作と調整を繰り返した結果、ハリ感を残すだけでなく見た目からは想像できない軽さも実現しました。
【着用時の特性】
・肉感があるため、ドレーピングした際のシルエットがとてもきれいに現れます。
・わずかな伸縮性により、突っ張らず身体の動きに自然にフィットします。
<デザイナーコメント>
装飾ではなく、構造で表情を作る設計です。細かな改良を積み重ねることで、ブルゾンでありながら構築的な佇まいを持つ一着になりました。造形としてのフォルムと、動きの中で生まれるドレープの両方を楽しんでいただきたいモデルです。生地はエアリーで風合いが良く、落ち感と軽さ、そして上品さが共存しています。今回の仕上がりは、この素材のコンセプトをとてもよく体現できたと思っています。
■nonnotte(ノノット)
文化服装学院卒業後に渡仏し、「イヴ・サンローラン」にてメンズとウィメンズのデザインやパターンなどを担当した杉原淳史が23AWより立ち上げたブランド。国内の職人と共に作り込んだ上質な素材と立体裁断を用いた「人体」と「空気」を意識した服作りが特徴。
スタッフYA
奥行きある霜降りの表情が、洗練された大人の雰囲気を醸し出してくれます。肉厚な素材で重みがあるかと思いきや、サラっと気軽に羽織れる軽さも嬉しいポイント。ミニマルなデザインによって色味や素材感が引き立つ、「ノノット」らしい一着です。